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矯正、インプラント、歯周病、顎関節症治療を取り入れた総合的歯科医療を目指しています。

診療内容一覧

歯列矯正

「歯並びが悪い=咬みあわせが悪い
これは全身の健康だけでなく
精神的にも大きな影響を与えます」

歯列矯正は、単に見た目だけをよくするものではありません。 不正咬合という病気を治し、歯の正常な咀嚼機能を取り戻し、健康な身体と心を手に入れるものです。治療が済んだ患者さんは、健康美あふれる笑顔を手に入れることが出来ます。

■ 当院の強み
一般的な歯科医院では矯正を1ヶ月に1度くらいのペースで外部から来てもらい治療 をしています。そのため何かトラブルが起きた際にはドクターが対応できず放置され てしまうことがあります。また、矯正専門の歯科医院では虫歯治療や抜歯などを全く 行なっていないため、必要な場合、紹介先へ行くわずらわしさがあります。当院では 矯正のスキルを持った院長から常に治療を受けられるというメリットがあります。

■ 小児・学童期の矯正
最近のお子さんは顎の発育が悪く、歯の大きさに比べて顎が小さく、また指しゃぶりなどの悪習癖の影響で歯並びが悪い場合が多く見られます。 これらの不正咬合を放置すると、プラークコントロールがしづらく将来虫歯や歯周病ができやすい環境になるばかりか、咬む力が劣るために脳をはじめ全身の発育にまで影響してきます。 ですから、不正咬合があればなるべく早く治療をすることをお勧めします。

<症例>初診時8歳の男子
永久歯と乳歯が混ざった混合歯列期に矯正を始めれば、治療の方針が立てやすく、治療期間も短く済みます。不正があれば早めに治療することが大切です。

治療前

治療中

乳歯を抜歯したスペースから誘導された永久歯が生えてきているのが分かります。

治療後

取り外し式の保定装置を2~3年使用し噛み合わせを安定させますます。

■ 成人の矯正
歯列矯正に年齢制限はありません。 成人の場合はすでに歯科治療を受けていたり歯を失っていたりする場合が多く、そこから歯列矯正を始めるにはクラウン・ブリッジ、インプラントなどさまざまなオプションを駆使して治療を行わなければなりません。 ですから、全ての分野を一人の歯科医が総合的に治療できる当院では、患者さんをスピーディーに治療のゴールへと導くことが出来ます。 <症例>30代女性 この患者さんは多数の永久歯が先天的に欠如していて、一部小さい乳歯が大人になっても残存していました。 左上側切歯、犬歯と下の左右小臼歯がないためすきっ歯の状態になっていました。

治療前

左上の乳犬歯を抜歯し、矯正によりスペースを確保する治療計画をたてました。

治療前

左上の乳犬歯を抜歯し、矯正によりスペースを確保する治療計画をたてました。

(治療中-2)理想的な位置に歯が配置されたところで、左上にはインプラント、下左右はブリッジで永久歯の代わりとしました。左上のインプラント(犬歯部)

治療後

根管治療~補綴治療へ

「歯を長くもたせるには根管治療が最も重要です。」

歯の中にある歯髄(神経のこと)が様々な原因で感染を起こすと痛みや腫れなどの耐えがたい症状を起こします。それを治療して元通り使える歯に治すのが根管治療と言います。
歯髄は歯根の中で無数に枝分かれし、湾曲を作っています。
肉眼ではほとんど見えず手探りで治療しなければならず、以前までは治癒させるのがとても難しく病変の再発を繰り返していました。マイクロスコープの出現により、治療の質が格段に向上しましたが、まだまだ日本ではマイクロスコープを使いこなす歯科医師は多くありません。
また欧米では主流となっている、ラバーダム防湿を行なって根管治療をすることは、日本の一般開業医では1~2割にも満たないと言われています。
ラバーダム防湿は患部以外をラバーシートで覆うことで唾液の侵入を防ぐことや、マイクロスコープ下で患部を見やすくすること、治療に使う薬液を直に口腔内に漏えいさせないこと等、多くの利益をもたらす方法ですが、準備に手間がかかることやコスト面などからあまり実践されていません。
当院では根管治療にマイクロスコープとラバーダム防湿を用いて治療の成功率を上げ、歯を長くもたせるよう努めています。

レントゲン

レントゲン

「咬合に配慮した補綴治療は歯を長持ちさせます。」

歯髄の有無に関わらず、咬合を正しく見た上で補綴治療(被せものの治療)をすることは、大変重要です。
1本単位の多数歯におよぶ治療まで咬合なくしては正しく咬み、咀嚼することができません。
咬合は再現性の高い顎位、つまりどの位置に顎を動かしたとしても最初にスタートする場所と最後に戻ってくる場所が同じ位置であることが必要になります。
この位置が中心位と呼ばれる顎位です。
元々咬合が悪かったり、正しかったとしても治療を何度も繰り返していると、この中心位がズレてしまっているケースが多く見られます。
当院では咬合器検査、マイクロスコープによる歯と補綴物のチェックを通して中心位咬合を長く保ち、よく咬める歯を作ることに努めています。

審美性の配慮が必要な前歯は透明感に優れていて色調を自在に作り合わせることができるオールセラミックやジルコニア築盛のセラミックが好まれます。咬合力が強くかかる部分はリスクを考えてケースバイケースで金属の補綴物をすすめる場合もあります。

前歯の正中から片側が補綴物の場合、色合わせがとても難しくなります。前医が治療したメタルボンド(ベースの金属をセラミックと貼り付けたもの)

ジルコニアベースのセラミックで補綴しました。 自由通りデンタルラボラトリー DH 溝口作製

マイクロスコープ
カールツァイス社製 picoMORA

従来では見えない根管の中を手探りで治療していましたが、マイクロスコープを使うことによってより確実な根管治療を行うことができます。

義歯

「インプラントがもてはやされている昨今、義歯の有効性を見直すことが人生100年時代に合った治療です。」

インプラントはとても利益をもたらす良い治療法ですが、すべての人に合った治療法とは言えません。若いうちは骨も丈夫で安心なのですが、年齢があがるにつれてインプラントを入れるリスクはどんどん上がっていきます。骨粗しょう症や糖尿病、心疾患など、また仮に寝たきりや長期入院を余儀なくされた場合、自分の歯よりも手入れが大変なインプラントを誰がメンテナンスしてくれるのでしょうか。 また仮に10本歯を失ったとして、10本分のインプラントを入れたら途方もない金額になってしまいます。 金属床義歯なら1つの装置で歯が10本分でもインプラント1本とほとんど同じ値段なので、コスト的にも優れていると言えます。 インプラントは外科手術を必ず行うので、手術をしたくない、という方にもおすすめできません。 当院では義歯のスペシャリストから学んだテクニックを使って咬めない義歯を咬めるようにして多くの患者さんに満足を得ています。

上顎は総義歯下顎は部分床義歯のケース
仮に総義歯になったとしても充分対応できる形態をつくることが先を見越した治療と言えます。

必ず術者が咬合器付着して咬み合わせを見ます。

顎関節症

顎が痛くて食事ができない、口をあけるとカクカク音がする、これはあごの病気「顎関節症」です。顎関節症には色々な原因があり、生活習慣の改善等でよくなる場合もありますが重症の場合完全に治すのは難しいとされています。当院では、顎関節症治療に対して積極的に取り組んでいます。 治療前の詳しい問診、関節部の触診、レントゲン診査、模型による診査により、顎骨のズレや咬み合せの不具合を精査した上で、個人個人にあわせた最適の治療方法を決めていきます。

<症例>
30代女性
子供のときに歯列矯正の経験あり(途中で中断)
開口時の顎の音、痛み、肩こりを主訴に来院。診査診断したところ、咬み込みが深く顎がずれていることが分かりました。重症のケースです。

治療前

MORA(Mandibular Orthopedic Repositioning Appliance )と呼ばれる装置を使って正しい位置に顎を誘導します。

MORA装着時。咬みあわせが変化しているのがわかります。装着してすぐに顎の不快症状はなくなりました。

矯正治療

MEAW(マルチループ)装置を使った矯正治療

治療後

その後、矯正治療により不正咬合を正し顎関節症は治りました。

インプラント

たった1本の歯を失うだけで噛み合わせがずれ、身体全体のバランスに悪影響を及ぼします。

歯を失い、入れ歯をご経験の方で「もっと自然に会話や食事が楽しめたら……。」とか「見た目も天然の歯に近い歯を入れたい。」とお考えの方、又、失った部分を回復するのに「両隣りの健全な歯を削りたくない。」とお考えの方にご案内したいのが、インプラント治療です。
インプラントは生体との親和性が高いチタンという金属で造られており、歯の抜けた部分の顎の骨に埋入して支柱とし、その上に人工の歯をしっかりと固定し、機能と審美性を回復する治療法です。当院では20 年以上の経験と実績があり世界的にもトップクラスの製品を使用しており、万全な体制で治療に臨んでいます。

インプラントの構造

歯を一本失った場合

失った部分にのみインプラントを埋入しますので、健康な歯を傷めません。

多くの歯を失った場合

失った部分にのみインプラントを埋入しますので、健康な歯に負担をかけません。入れ歯に比べると違和感も少なくなります。

歯をすべて失った場合

インプラントが顎の骨にしっかりと固定されます。ガタつきがなく安定します。

<症例>60代男性

治療前
左下3本の歯を失い、義歯では食事がしづらいとのことで来院。

治療後
インプラントにして、自分の歯のように食事が出来ると感謝されています。

メンテナンス

「口腔内にがおよそ200種類の常在菌がいると言われています。」

毎日の外部刺激にさらされる歯周組織は、常在菌がつくる細菌叢に守られている一方、有害な細菌から身を守るためにバリアを張っています。ですが口腔内の衛生状態が悪いと常在菌が有害な細菌叢優位となり、歯周組織にダメージを加え始めます。こうして歯周病が始まっていく訳なので、歯周病は人間誰でも起こりうる病気です。 歯周病治療は大きく分けると3つのパターンがあります。

パターン①
正しいブラッシングを習いセルフメンテナンスを強化。悪い細菌が増える原因となるプラークを自分で取る練習をする。

パターン②
プラークが唾液中のカルシウムと結合し固い細菌叢を形成(歯石のこと)する前に歯石をしっかり除去する。

パターン③
歯周組織内に入り込み毒素を出す細菌を手術で根こそぎ歯石ごと除去する。

放置して③になる患者さんはまれですが、①で済めば歯周病のリスクはほとんどないと言えます。 ですが、継続した歯周治療をしないとパターン①でもパターン③になりかねません。 このために必要なのが定期的に歯科医院で行うメンテナンスです。 以前歯周治療を受けたり、何らかの補綴治療を受けたことのある患者さんは口腔内の常在菌に変化があったため歯周病のリスクが通常よりも高い、と言えるので是非メンテナンスをおすすめします。 当院では担当衛生士と顔なじみになりメンテナンスに必ず来てくださる患者さんが大勢います。治療を終えてまたお会いするときに笑顔を見れるのも、スタッフの喜びです。